
神社と古代史の探究は、知れば知るほどにその深淵へと引き込まれる。決定的な証拠に乏しいこの分野では、埼玉県の稲荷山古墳から出土した金錯銘鉄剣のような発見すら稀であり、多くの場合は不確実な根拠から導かれた仮説の上に、さらなる仮説を積み重ねていく他ない。
しかし、この「不確かな推論」の中にこそ、他にはない知的興奮が隠されている。立てた仮説によって混迷した歴史が紐解かれていく瞬間のハラハラ感や謎解きの喜びは、格別なものである。
記紀や風土記などの文献、神社の由緒、考古学の成果、地名や民俗学的な伝承。これらすべてを引き出し、さらにその舞台となった土地の「地理情報」を結合させて古代の謎に迫る。それこそが理想の調査であるが、現代の学問は細分化され、総合的な考察を行う「知の巨人」は現れにくい状況にある。
そこで鍵となるのが、目覚ましい進歩を遂げるAIなどの情報処理技術である。現代のテクノロジーを駆使し、散逸した情報を統合することで、古代史の謎に新たな光を当てられないだろうか――。
この「古代史調査ナビ」は、そんな試行錯誤から生まれた。ここでは、古代史調査に役立つ情報やGISなどのデジタルツール、指示文、そして日々の検証プロセスをリアルタイムに記録していく。
整然とした教科書ではなく、謎に挑む試行錯誤の軌跡として、同じ探究心を持つ方々の航海図となれば幸いである。
GISを使う
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